昨日の7/9、物資支援のために、後輩の石橋くんと2人で女川に行ってきた。
本当は、お友達のナベさんも石巻で合流する予定だったが、
仕事が目一杯入ってしまって今回は断念。
本当に残念そうだった。
6月は、本格的に仕事を再開し、
仕事の立て直しやおふくろの事ををあれこれやっているうちに、
あっという間に1ヶ月が経ってしまったので、支援はお休みしていたので、
実に一ヶ月以上ぶりの女川行きとなった。
仮設住宅への入居もだんだんと増えてきて、
支援の仕方もだいぶ変わっているので、正直浦島太郎状態。
今回は、現状把握も兼ね、いくらあっても助かるものとして、
Tシャツなどの衣類関係とお米に物資を絞った。
皆さんから募金していただいた支援金の中から、
今回の物資を調達させていただきました。
本当にありがとうございます。
お米に関しては、支援金から購入させていただいたものに加え、
社会福祉協議会から託されたものもあり、合計200キロ超を積んで出発。
また、俺とりえさん共通のお客様でもある、ノエビア化粧品のSさんから、
女性の方用に化粧品のサンプルをたくさん頂戴したので、
まずは、女川で一番大きな避難所でもある総合体育館へ。
はじめて物資支援に行ったときからご縁のあったNさんと、
久しぶりにお会いすることができ、化粧品を無事にお渡ししてきました。
大変喜んでいただきましたよ!Sさん、ありがとうございます。
その後、女川の情報を聞くならまずはあの人だと、
清水地区の阿部さんのお宅へ。
ちょうど、阿部さんの家のすぐ裏に、仮設住宅が80棟完成していて、
入居が始まっていた。
阿部さんは相変わらず、近隣の人たちにマメに声をかけ、気遣い、
分け与えて精力的に動いている。
奉仕の精神の鏡みたいな人だ。
自分の家だって津波で大変なことになったというのに、
とにかく底抜けに明るく、まわりを助けながら生きている。
すげーなーと思う。その行動力には本当に感服する。
阿部さんと話をしているうちに、
「じゃあ、お米、近所の人たちに声掛けして配ってやっから!」
という流れとなり、お米の一部を阿部さんに託してきた。
「夕方の仕事ができたぞ!わははー!」
と、うれしそうに笑っていた。
本当に頭が下がる思いだ。
その後、阿部さんのところを後にして、以前物資を届けた、
野々浜の避難所へ。
野々浜の避難所は、東北電力の寮として使っていた建物なので、
アパートのようになっていて、各家庭毎に部屋は分かれているものの、
皆さんが共同作業をして助け合いながら生活している。
その避難所で、購入した衣類と、お米をすべて受け取っていただいた。
「お米はナンボあっても助かるー!」
と、大変喜んでいただきました。
そこで今回持っていった物資はすべて無くなり、ミッションコンプリート。
今回女川に久しぶりに入って思ったのは、
仮設住宅があちこちにできているものの、けっこう勾配のきつい山の上だったり、
元の市街地から距離的に離れたところに建てているケースが多く、
自転車や徒歩でちょっと用足しに・・とはいかないようなところばかり。
やっぱり車が無くてはしんどい。
仮設住宅は、場所によってまちまちだけども、
30棟のところもあれば80棟のところもあり、
いずれにしても、各家庭に一台車を持つようになるにはまだまだ時間がかかる。
せめて、仮設住宅の集落毎に最低1台くらいは、共用できる車が欲しいところだ。
と、もし俺がそこに暮らす立場だったらそう思う。
仮設住宅は、いろんな地区からの入居なので、
そこでまた1から人間関係を作り、コミュニティを作り・・
という段階をふまなきゃいけないので、
まだ区長さんや班長さんも決まっていないところが多い。
なので、クリアしなければいけない問題もたくさんあるんだけども、
しかし、そんな中でも可能な限りできる支援を続けていきたいと思う。
そして今回、次の車を差し上げる方が見つかりそうなので、
詳細が決まり次第、またご報告します。
こうやって支援活動を続けるにあたり、いろんな意見も聞こえてくる。
偽善だろ、マスターベーションだろ、売名だろ、
自分のことすらできないのに支援活動ってか?などなど。
以前も記事に書いたけど、きっかけは平くんだった。
最初は、平くんが物資を募集していたから、それをサポートしたくて、
俺もまくろび庵に物資を募り、平くんに託そうと思った。
だけど、皆さまのご厚意の物資があまりにもたくさん集まったから、
仕分け作業が増えて逆に平くんの手を煩わせちゃいかんと思って、
平くんに指示を仰いで俺が直接持っていくことにしたのがはじまり。
現地に入って人に会えば、物資を渡してハイ、サヨナラってはいかなくなる。
やっぱりそこでも人間関係ができていく。
そして、またその人に会いたくなる。
「また来てちょうだい!」って言ってくれる。
俺なりに、俺なりのやり方で支援ができないだろうかと考える。
そして、ご賛同いただける皆さんからの、あったかい支援金が集まった。
一緒に支援活動をしてくれる仲間も集まった。
その答えが今の支援活動。
所詮俺だって偽善者だ。
しかし、俺が物資支援で初めて被災地に入る前に、
ある人のBLOGに書いてあった言葉にガツーンときた。
「やらない善よりやる偽善。」
これが、今の俺の支援活動の礎となっている。
ただ、確かに仕事や自分の生活あっての支援活動なので、
より一層ガツガツと仕事して、
仕事や自分を犠牲にしないで支援活動も続ける。
おふくろのリハビリの手伝いもしっかりやる。
いつか、被災地の人たちが普通に生活できるようになって、
たまに仙台に買い物でもしに来たときに、
ついでにウチの店によって、俺のコーヒーを飲んでいく。
わざわざ来るんじゃなくて、「ついでに」だ。
それが、俺が考える復興というか、平和の象徴。
聞こえてくるいろいろなご意見も、
今後の事を考えるいいきっかけとなった。
本当に感謝しています。
ありがとうございます。
これからも、皆さまのご支援・ご協力をお願いいたします。
そして、コーヒー豆も買ってください。
よろしくお願い申し上げます。
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【支援金振込先】
ゆうちょ銀行 18180−2−15362301
他の金融機関から振り込む場合
店名 八一八 店番 818 普通 1536230
ホンマ リエ
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