
個人ブログの方に書いた記事ですが、こちらにも同じ記事を転載します。
先日、まくろび庵の最後の営業が終わり、
その後はとにかく片づけやらなんやらで、超ハードな日々。
とにかく物が多い!
ゴミは、車に満載にして清掃局に自分で持ち込んでも、まーだまだ足りずに、
とんでもない量のゴミが出た。
関西に行くにあたり、長距離引越しだから、持っていくものはとにかく少なく、
最小限にしようと思えば、売ったりあげたりする以外の物は捨てるしかない。
超大規模な断舎離だ。
そして、まくろび庵の物件を3月末で空け渡さなきゃいけなかったんだけども、
すべて一人で片付けしなきゃないから、とにかく時間が足りない。
片付けをしていると、懐かしいものがたーくさん出てくる。
それにいちいち心をとどめてしまうとなんにも進まないから、
「俺はマシンだ。感情の無いマシンだ。」
と、念仏のように言い聞かせて、とにかく捨てまくった。
そんなこんなで迎えた最終日の3月31日。
この日もとにかく片付けまくりで。
そしたら、夜九時頃電話が鳴った。
自然食を考える男の会メンバーのイトケンちゃんからだった。
「もしもしー、イトケンちゃんですよー。」
わかってるよ、そんなの・・
「いや、イトケンちゃんなんですけどもー・・・」
だからわかってるって・・
「あの・・今日、男の会なんですけどー、何時頃になりますかー?」
ここで一気にサーっと血の気が引いた。
忘れてたっちゃ!
その日、男の会だったことをすっかり忘れちゃってたよ・・・
その後、謝りまくって電話を切った。
その後も継続して黙々と片付け作業をしていたら、
男の会が終わったあと、メンバーが何人か来てくれた。
涙出そうになったね。
音響もすべて片付けちゃってたから、なんの音もない中、独り黙々とやってたから、
正直、心が折れそうになってたんだよね。
メンバーも、最後のまくろび庵を見に来てくれたのだった。
暖房も片付けちゃった上に、みぞれが降ってきて、
メンバーに寒い中待たせるのが悪いなーと思い、
最後の方は、「ウオーっ!」と勢いで片付けて終了。
独りでいたら、たぶんかなり湿っぽい最後になってたと思うから、
本当にありがたかった。
そんな感じで、約七年間のまくろび庵もこうして幕を閉じた。
開けて4月に入ってすぐ、今度の引越し先である芦屋の鍵を受け取り、
運べるものは運び込んだり、いろいろ採寸したりしなきゃいけなかったので、
芦屋に一度行くことにはなってたんだけども、せっかく車で行くんだったら、
いろいろ用事をぶつけてしまおうということになり、
仙台→芦屋→神戸→名古屋→甲府→仙台
という、総移動距離2000キロに及ぶ爆走出張を試みた。
今回は、俺とりえさんの他に、
ガラスアーティストの響ともみちゃんも一緒の三人出張。
その出張の様子は、Facebookのアルバムにアップしたのでどうぞ。
さて、3月末から4月頭までそんなこんなで忙しかったんだけども、
実はまくろび庵はこれで終わり、
このお店の跡地は、次なるステージへと進むことになった。
まくろび庵のお客様の中ではおなじみの、
あだちちかこさんが、このお店の後を継いでくれることになったのだ。
あだちちかこさんは、以前からまちづくり系のいろーんな活動をされていた方で、
仙台バスマップを作ったり、市民農園の誘致などの活動をしたりしていて、
震災後は、登米のRQでずーっとボランティアセンターに張り付きで活動していた。
で、今回、まくろび庵閉店にあたり、
登米での活動で知り合った、鹿野さんというご夫婦と共に、
コミニティカフェ的なものを作りたいということで、居抜きで入っていただけることとなったのだ。
そして、この鹿野さんというご夫婦も、すごい活動をしている方々で、
大豆を中心として農作物全般、そして、牛も数十頭飼育しており、
豊富な食材をガンガンと提供していただける。
そんなあだちさんと鹿野さんが出会って、
宮城のおいしいものを宮城でおいしくいただく。
みんなの想いが実現できる。
集まった人が、わくわくしちゃう。
というコンセプトで、
「うれしや」という名前でスタートすることとなった。
オープンは、5月17日の予定。
ちかこさんのブログに詳細があります。
その記事はこちら。
まくろび庵は無くなったわけだけども、
こうやって、まいた種が実って新しい形となってスタートする、
本当にうれしいなーと思う。
ちかこさんも、かつてのうちの料理教室の生徒さんだったので、
もう勝手知ったる人なわけだ。
そんな人に、お店を継いでいただくことができて、
俺も本当に安心している。
そんなこんなで、先日の爆走出張から帰ってきたあと、
電気・ガス・水道の閉栓の立ち会いとかも終わり、
ちかこさんにお店のいろんな引継ぎと、鍵をお渡しして、すべて完了。

かつて、こんな感じだったまくろび庵も、

なーんにも無くなった。
今まで本当にありがとう。まくろび庵。
これで俺も思い残すことなく関西に行ける。
俺達の関西への本引越しは、4月26日の夜。
りえさんの仕事が終わったら、そのままニャン達と共に仙台を発ちます。
それまで、仙台でのいろんな人達との関わりや、
仙台で過ごす時間を大切にしようと思う。
4/13の金曜日の夜、俺の師匠であるホーリー氏と、お友達の荒木さんが、
俺とりえさんの壮行会を主催してくださって、現在参加者募集中。
19時から、ラブミー牧場で行うそうです。
Facebookをしている方は、こちらからどうぞ。
いろんな終わりと始まりが交錯する。
とにかく丁寧に生きようと思う。